不思議な少年 7 (7) (モーニングKC)
2008年10月31日 読書
で終わると身も蓋もないので、この作品の魅力は同じ作者の「天才柳沢教授の生活」にも通じるテーマである、人間とは何か、ということを探求するため謎の少年が時間を超え空間を超え法則を超えて様々な人を観察し、時には人を導いていったりする中で表れる、人間の様々な側面や人の持つ力への深い洞察である。
人間とは何か、なんて永久に答えのでない問題に、答えを探し続ける永遠の探求者である少年は観察対象である人間を見続けて、時には予想通りに時には思いも寄らない行動や意志を見せる姿を見て考える。人間って不思議だ、と。
観察者の俯瞰視点ではあるが神のごとき万能な視点ではないところも、少年の思惑を飛び越える事があるという点で物語を面白い物にしている。
良い側面悪い側面（単純に分類出来るものでもないが）含めて「人」というものに真摯に向き合う姿は人間賛歌といってもいいかもしれない。
ちなみにこの巻では「会社員Ｉ」のプロット的どんでん返しが巧くて思わず顔がほころんでしまった。伊坂幸太郎がよく使うタイプのトリックですね。
会社帰りの会社員が涼む場所を探してバーに入ったらそこにはバーテンダーに扮した少年と美しい女性達がいてその女性達が実は……というところまではいつもの話だけれど、このバーがどういうところなのかということを考えれば気づかなくもないが年代が全然違うかつ不思議なバーに紛れ込んだ一般人という構図がしっかり出来ているので会社員が何者なのかに気づいたときにはやられた、と思ってしまった。
MO。
PEに出てドラゴンとヘリオンがいて除去もしっかりしてたんでこれは勝てるんじゃねと思ったけど構築ミスったうえにドローがさっぱりかつ相手がぶんぶんも相まって余裕敗北。
下手くそには厳しい環境です。
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