やっぱりゴローちゃんが食事へのポリシーを語って格闘するシーンがあるのはノルマなんですかね<挨拶

帯曰く18年ぶりの新刊らしい。
ゴローちゃんによる相変わらずの食事における心情描写および独特の言語センスは健在。ただクソギャグが前よりちょい増えたかな?
思わず使ってみたくなる表現が今回も何個かあったけどそれは置いておくとして、ピザを食べる回でMサイズとLサイズの大きさを聞いてからすぐにメジャーを取り出しどれぐらいか確認しているのには吹いた。

ドラマのシーズン5も来月からなのでそっちも楽しみ
忍殺界でも屈指の狂人、ヤクザ天狗=サンのエントリー巻だ!(いろんなベクトルで狂ってるのがいるためナンバーワンとは言えないのがまた・・・)

ストーリーだけで見れば兄弟の中でニンジャになってしまった者とならなかった者の対比とその悲劇を書いている、結構陰鬱としたお話のはずなんだけど、ヤクザ天狗という劇薬を投下することによって、なんというかすごいことになってしまった。

モータルでありながらニンジャハンターであるヤクザ天狗は、モータルによる対ニンジャ戦闘としては非常に合理的な戦闘を繰り広げる分、その後の所業が、はい。
一方の我らが殺戮者も相変わらずな登場の仕方だし。
ヤクザクランを率いてたヤマヒロ=サンはそれなりにあくどいこともしていんだろうしこの顛末はインガオホーなところも大いにあるはずなのに、それでもなぜか同情してしまいそうになる。

で、このヤクザ天狗の創作について、原作者曰く

僕は「ヴァンパイア最後の聖戦」のヴァンパイアハンターや「ロケッティア」など、いまいちぱっとしないヒーローが好きなのだが、それらの要素を全て混ぜて、さらにヤクザと天狗を混ぜたら出来上がった


https://twitter.com/NJSLYR/status/200232710432763906

なんで最後にヤクザと天狗を混ぜるの?????


ちなみにこのエピソードは、読者投票で次の連載エピを決めよう的なイベントで2位に入ったため描かれることになりました、やったぜ!(しろめ
1位のスリーダーティ・ニンジャボンドは今連載中のエピの次に連載予定。
内容は今は置いておくとして、このエピでもフジキドはやっぱりな登場の仕方をするため、それがどう漫画で描かれるか結構楽しみ。

どうでもいいけど、忍殺世界で様々な格言コトワザを残しているミヤモト・マサシも1コマだけビジュアルが描かれたけど、やたらグッドルッキングなうえにキリングオーラだけでその辺の人殺しそうなんですが。
とうとうこの巻では平坦ヤモト・コキの前にソウカイヤの魔の手が。
ソウカイヤとして目の前に現れたショーゴー、そして無印では初の登場となるシックスゲイツのニンジャ、ソニックブーム。
これまでの無印版で出てきたニンジャとは比べものにならぬほどの手練れであるソニックブームを相手に、ニンジャとして覚醒してまだ間もないヤモトはこの事態を切り抜けることが出来るのか。

なお、念のためこの作品の主人公はヤモト=サンではなくニンジャスレイヤーですおまちがいなく。
そんな我らが殺戮者については……うん、文章で見ても突っ込みどころしかなかったのに、漫画にされるとやっぱり突っ込みどころしかなかったエントリーが素晴らしすぎて。
主人公があんな登場の仕方をしてファンが盛り上がる作品はそうそうないと思いました(こなみ

追記 登場だけならヒュージシュリケンとアースクエイクがシックスゲイツでいたわそういや。
作中ではまともな戦闘描写がなかったのでつい…
この漫画はニンジャスレイヤーのはずですが、まだ2巻だというのにこの巻では主人公ニンジャスレイヤーはたったの20ページちょいしか出てきません。
しか収録エピソード二つ目のラストガールスタンディングでは最後の1ページだけ!

……いやまぁキルゾーンとラスガって時点でフジキドの出番が少ないのは分かっていたんですけど、実際に単行本になってみると一層際立ちますね。
元々は原作のラスガだと伝説のスシソバエントリーまで全く出番がなかったので、今回収録分にオリジナル部分として1ページだけニンジャスレイヤーの姿を書いてるけどそうでなかったら「あれ、主人公は?」ってコミックだけ追いかけている人は思ったに違いない。
キルゾーンはバイオスモトリの見開きと解説が単行本になってみると一層絵の力を実感する。そしてフジキドの冷蔵庫エントリー。本当になんであんなところにいたんだろうフジキド。
奥付を見たら自分が購入した36刷の日付が11年6月。
つまり3年近く放置していたことになるが、ようやく読み始めた。
まだ読み始めただけなのでどういう物語なのかすらさっぱりだけど、週末でなんとか読み終えたい。
帯を見たら1巻が出てからもう10年ということらしくて、さすがにサザエさん時空をこれだけの間やってる以上マンネリが強くなってくるのはしゃーない。
と思ったらバレンタイン回悶えた。
竹田爆発しろ。
Amazonで頼んだのが夜中に届いたので寝る前に読んでいたら眠気が飛んでしまった。

何度見てもニンジャスレイヤー=サンが運転手に化けてエントリーしてくるところは吹いてしまう。
2巻が出てから3巻が出るまで4年半かかったことを考えれば、4巻は1年半だから順調だな(錯乱
もともときらら系はそんなに刊行ペース早くない(と思う)けど、こっちがようやく連載再開したら、今度はGA芸術科アートデザインクラスのほうのペースが・・・
せめて1年ぐらいのペースで両方出て欲しいなぁ。

あ、内容は満足満足。

久々に活字

2012年12月5日 読書
最初に手を取ったのは相変わらずの伊坂幸太郎で、「SOSの猿」を単行本の時に買ったまま放置していたのでちょっと読み進めたら、久々の小説として選ぶには読むのが辛かったので途中放棄。
近年だと「マリアビートル」「バイバイ、ブラックバード」はかなり面白かったのだが、最近の伊坂さんは意図的に違う作風で書いてる作品も多くて、それらが自分にとって読みづらかったり、なんとなくぴんと来ないのが多いので、安定ではなくなった。

そこでこれまた買ったまま放置していた伊藤計劃の「虐殺器官」を読もうとしたら、行方不明になっていたでござる。
今読んでるのに目処がついたら取りかかろうと思うので部屋中ひっくり返そう。
期待値が高いので読んでどうなるか楽しみでもあり不安でもある。

で、今読んでるのは来年の月9でゴーリキーさん起用というのがいろんな意味で話題になっている、「ビブリア古書堂の事件手帖」の1冊目。
元々興味自体はあったのだけど、えいべ君がゴーリキーはいくらなんでもないわーと言っていたのがきっかけで本屋に行って買ってきました。
で、今日病院で待合中暇になるだろうと持っていって、自分は読むペースが相当遅いので完読まではいかなかったけどそれでも1冊目の4分の3ぐらいまで。
まだ1冊目を読み終えていないので、いつものような小学1年生並みの感想文は読み終わってから書くかどうか考えるとして、とりあえず本を題材にしてる割には凄く読みやすい。
ただ、今のところ面白いというより読みやすいという方が自分の中で先行している。
すでに既刊3冊買っちゃったし、つまらないわけではないので残りに期待。


ところでまだ1冊目の途中だけど自分も言っていいですか?

栞子さんがゴーリキーはないわー
マジでないわー
発表された時嘆きの声が大量にあがったのがよく分かりました。
妹の方ならまだわからんでもない。
むんこの「だって愛してる」の後日番外編みたいなもん。
だって愛してるは寺田夫婦の物語だったけど、これはその娘木の葉と先輩作家の畑中、そしてその亡き妻の幽霊の物語。
むんこ作品は「らいか・デイズ」と「だって愛してる」しか読んでないので他はどうか知らないですけど、コメディを基本としながら、作品を包む優しさがとても好きなんですね。
決して無条件のものだけではなくて、時には厳しさの中に含ませたりすることもあるけれど、この人の作品は本当に登場するキャラに、そして読む自分たちに対して優しい。

そして今作。おっさん救済物語と作者自ら帯で言っているだけあってこの作品で描かれている穏やかな愛情の描写がもう自分にとってストライク。
といっても大半はおっさんが木の葉を溺愛していちゃつくか、唯一幽霊と交流の出来る木の葉が妻の幽霊と遊んでいるだけなんですけどね。
その中で時折ひょいとおっさんと妻とのささやかな交流が書かれるんですが、この手のテーマには最後には別れが待ってると予想がつくのにそれでもちょっと涙出そうになりました。
こういうお話でありながら下手に感動の押し売りをしていないのが個人的にはよかったです。もちろんファンタジー要素を含んでいるので全くないわけではないけど、さっと挿入するのが上手くてボディブローのようにきいたので最後はベタなんだけどやられた感じ。
コメディが基本になってるのもやっぱりあるかな。
あとは下手に引き延ばさないで単行本1冊にまとめたのも個人的には好印象。


「だってあいちてる」単体でも一応楽しめるけど、「だって愛してる」を読んだ方がより楽しめます。
もうここMTGの雑記じゃなくていいんじゃないかな<挨拶
ちなみにギルド診断はボロスでした。


この漫画基本的には日常系なのに時間の流れが遅くて、この巻開始時未だに1年の1学期。つまり4冊で3ヶ月しかたってないよ!週刊連載ならともかく、月刊の4コマでこのペースというのはかなり遅い方だと思う。

この巻はようやく夏休みに突入するので舞台が学校から離れて様々な場所へ。
でもやっぱり基本、5人娘の日常に美術フレーバーを織り交ぜた4コマというところは変わらず。

たまーにこの漫画4コマじゃなくていいんじゃないかな?とか思ったりしますが、それでも4コマとしての起承転結の付け方は押さえている方だと思う。登場人物がハイテンションのが多いので、わかりやすいってのもあるんですけど。
普段自分がこの漫画で好きな話は大抵歩鳥と紺先輩がメインで絡む話なんですが、この巻では荒井さん失踪回のタッツンとの話が良かったです。
よく考えたら本当に最初はこの2人の組み合わせから始まったんですもんね(針原さんも最初からいたけど絡みが少ないので気にしない、もっと言えばそれ町前の短編集で歩鳥と紺先輩のプロトタイプが登場してたりもするけど、それも気にしない)。
しかし相変わらず時系列シャッフルの影響で、話の時間を整理するのが大変だ。あるときは2年前半だと思ったらあるときは3年になってたりするもんなぁ。
サザエさん時空を逃れるためとはいえ、見た瞬間にこれはいつの話だと把握するのがなかなか。

どうでもいいけど、紺先輩をデフォルメするとただの鯨井先輩じゃねぇか!キャラ造形使い回しだから当然っちゃ当然だけど。逆にフルットで一度だけリアル等身の鯨井先輩が描かれた時は、アクセサリーを着飾らない紺先輩でした。
先月のうちに読むリストに入れておきながら、あの後「PK」以外何も読んでいなかったがようやくもう1冊読了。
伊坂幸太郎の書き下ろし長編10作目。

中盤まではこれを本当に伊坂幸太郎が書いたのだろうか、というぐらい普段の作品と雰囲気が違ったので(面白いとかつまらないとかではなく)、違和感と格闘しながら読み進めていたのだが、終わってみればやっぱり安心の伊坂作品でありました。
今考えればデビュー作のオーデュボンの祈りにどことなく雰囲気が似ているんだな。どことなくファンタジックな雰囲気で、起きている物語は決して優しいものではないのに、ふわっとした感じがあるのが。

猫のトム、転覆した船から漂着した私、そしてクーパーの兵士の話で視点が変わるのだが、大部分は猫の視点。
猫を視点に戦争に勝った側と負けた側の物語を書いていくのかと思いきや、猫とネズミたちとの話し合いが起こったり、生き物のように動く巨大な木、クーパーの話なども織り交ぜながら割と淡々とお話は進んでいく。

「私」の存在以外は全て架空の国を舞台にしているせいか、登場人物の命名が独特なのもあり、その上クーパーの話も相まって前述したとおり微妙にファンタジック。
で、戦争で勝った側と負けた側の支配と被支配をそのまま書いていくのかと言えばもちろんそんなことはなく。
クーパーを倒すために送られる兵士は倒した後透明になる、という話をそのまま何も考えずに読み進めた阿呆なので、真相が明かされたときは施政者ってやつは・・・とか思っちゃいました。あれ、これ結構ネタバレかも。
逆にこの世界のイレギュラーである「私」の存在については途中で想像がついて、案の定だった。わかりやすい伏線張ってくれたしね。

ミステリ要素の無い物語なんてほぼ存在しないに等しいけど、これも実際にはひっくり返しが待ってます。
正直に話すと中盤まではよくある支配の話と、それに平行して猫とネズミたちの関係が人間のそれを想起させるような感じってだけでちょっと退屈気味だったのだけど、展開がひっくり返ってからは一気に読み進めました。


物語が大きく動くまでが長いんで中盤まではちょっと退屈するかもしれないけど、物語が動いてからはある程度の面白さは保証します。
ただ、ドラマチックな展開では無く、真相が分かってもどこかふわっとした、童話というと言い過ぎだけど、ちょっとしたお話みたいな印象を受けました。
ハードカバーで400ページぐらいあるのにね。
その辺が好みに合うかはまた別の話ですかね。

相変わらずのド安定ハイクオリティ。
しかしこう長期連載になると、前にも書いた気がするけどマンネリを防ぐのに苦労してるなぁと思う。基本がサザエさん時空だけに尚更。
新キャラ投入はまぁこの作品じゃ無くても当然やるけど、サザエさん時空の例外を作ることで普段通りの悪く言えばマンネリな展開の時とそうで無いときの二つを作ってる。
それを平行するような形で話を続けてるなぁ。
とりあえずこの巻では竹田のそば出前がワロタ。

ドラマCD化が決定したらしくて期待半分不安半分。

【読書】PK

2012年6月4日 読書
いい加減他の作家の作品も読んだ方がいいとは思うのですが、相も変わらず伊坂幸太郎作品です。
なんだろうね、単純にファンってのもあるんだけど、仙台在住作家ってのもなんとなく購入を後押ししてるのかなー?
でもそれだったら伊集院静とか佐伯一麦とかも手を出して良さそうなもんだけど。やっぱり前者がメインで+後者がもう一押しってことなんでしょうね。

「PK」「超人」「密使」の中編3編からなる、本当に微妙な部分だけつながりはあるものの、基本的には独立した作品群です。

あくまで個人的な好みなんですが、伊坂作品では最近だと「バイバイ、ブラックバード」みたいな、よく伊坂作品を表して言われる軽妙洒脱な文章でちょっとした笑いや切なさみたいなのを残してくれるタイプの方が好きで、逆に「魔王」みたいに世界の抗いがたい流れに個人はどうするのかみたいなメッセージ性の強い作品や、「グラスホッパー」みたいにエンターテインメント性が強いようでちょっと外してくる作品は、嫌いでは無いんですが前者と比べるとちょっと読みにくいなぁと思うのも事実。
この「PK」の作品群は中間ぐらいに位置するような感じを受けました。

「PK」は臆病と勇気がキーワードになっていてメッセージ系の作品なのかなーと思ったら5つの視点を上手いこと絡ませて最後につなげる、作者らしい一面も見せています。

「超人」は・・・なんだろうなー上手く言えないけどなんかもやっとしてあまり好みではなかった。ちょっと不思議な話以上のものを感じられず構成も比較的平坦でぶっちゃけ退屈気味。

「密使」は「時間スリ」が出来る人間の視点とタイムスリップを行おうとしている視点の二つで、簡易なSFものすら苦手な自分としてはタイムスリップを行うについてあたっての様々な知識を上手く飲み込めず思わず説明を受けている登場人物の気分になり、時間スリのほうも試行錯誤の結果を延々と述べているだけでなんだこりゃ、と思ったら最後に作者らしい落ちをつけてくれて結構好きです。落ちでかなり救われてる。


前回のエントリで挙げた作品で一番ページ数が少ないから手に取ったけど、それでも2時間半ぐらいかかった。200ページちょいしかないのに。普通の人なら1時間ちょっとで読めるんじゃ無いだろうか。
積みを効率よく崩すには速読を覚えた方がいいのかなぁ。
もうね、小説を買うだけ買っておいて溜まっていく一方なんですよ。
そろそろ少しは崩そうかなと。

・PK
・夜の国のクーパー
・SOSの猿
・虐殺器官

伊坂幸太郎作品がやったら多いのはミーハーだからです。
飲み会の時についでに買ってきたので昨日読んだら面白すぎて読み返しまくった。
多少ネタバレありで。

とうとう地球人類とガニメアンとの邂逅、そして平和委員会とそれを陰で操る存在が少しだけ明らかに。消滅したミネルヴァのランビア人、そして絶滅したはずのネアンデルタールが関わっていた。
一方で超光速で100万年をさまよいながら浦島効果で実質当人たちには20年しか経っていないシャピアロン号の「巨人」たちとの出会いにより、またも様々な発見や、「巨人」の超技術を目の当たりにするハントたち。
そして「巨人」の地球上陸、平和委員会の策謀、第三の星の存在など盛り上がりっぷりが半端じゃない。

とにかくこの作品すげーわ。
原作が優れているってのもあるんだろうけど、ストーリーの広がりっぷりと描写の緻密さがとんでもない。あと、よくわかんないけどとにかくすごいんだぜ技術や発見にしっかり説得力を持たせているのが上手い。
自分は原作は星を継ぐもの単品でしか読んだことがないので(この漫画版は以前書いたとおり、ガニメデの優しい巨人、巨人たちの星も含めたアレンジ)ちゃんと比較は出来ないのだけど、星を継ぐものは議論と試行錯誤と発見というのを繰り返して最後の真実にたどり着く要素が強かった印象があるのだけど、この漫画版はもっとエンターテインメント色を強めているような気がする。
平和委員会に丸腰同然にされた武器を持たぬ宇宙軍とハントたち科学者サイドと、その平和委員会とそれを陰で操る存在たちの攻防がこの流れだと今後熾烈化していくんじゃないかなー。そしてまだ見ぬ「巨人」たち。

SFというある意味何でもありなジャンルで、ここまで素晴らしいステージを見せられると続きが気になってしょうがないので原作の他の二冊が欲しくなってくるな。漫画がどうアレンジしてるかも気になるし。
原作はJ・P・ホーガンのSFの名作。
自分が読んだことのある数少ないSF小説がコミックになったってのと、それの評判が良かったので現在出ている2巻まで買ってみた。

コールドウェル局長が何故か女性にされているのはまぁ漫画なりのアレンジということでおいといて、(原作に女っけ少ないもんなぁ)、とにかく作者の緻密な描写がすばらしい。
この辺の作画力はそこらの人には出せない。ただ、突飛な描き方もしないので、一見すると主要キャラすら地味に見えてしまう点もあるが。

原作に比べて展開が妙に速いなーと1巻の辺りで思っていたら、これは正確には「星を継ぐもの」のコミカライズではなくて、続編の「ガニメデの優しい巨人」「巨人たちの星」を含めたアレンジ作品らしい。
ルナリアンの謎から一気にガニメアンの話が出てきたときは、続編を読んでいなかったので???だったが、これから100万年にわたる宇宙の謎を解き明かしていくようで、次の巻が待ち遠しい。

しかしダンチェッカー教授は萌えキャラだよな。
文庫にカバーをおかけしますか?ってのはよくわかる。
基礎防御力が脆いし、カバー絵がやばいラノベとかだと電車で死亡フラグまであるからね。

しかし、ハードカバーにカバーをおかけしますか?ってのはどうなんでしょう?
普通、ハードカバーってかけて貰うもんですかね?
あと書店によっては漫画にもカバーかけますかって聞いてくるところもありますよね。個人的には漫画にカバーかけるという発想が無いので基本いらないですって言うけど。これは好みかな。
あと、凄くどうでもいいけど、一般的な書店サービスの文庫カバーは1000P越えの文庫に対応可能なんだろうか。

と、久々にAmazonじゃなくて普通の書店で本を買ってきて思うのでした。
購入物は伊坂幸太郎「PK」と天野こずえ「あまんちゅ!」4巻。

あ、伊坂と言えば「SOSの猿」積みっぱだった。どっちを先に消化すべきか・・・
きゆづきさとこといえばアニメ化もされたGA芸術家アートデザインクラスだろというやつは甘え。いや、あっちも好きですけど。
でも自分はこっちの方がいいです。
2巻が出てから何年も待ったのだ。本当に待ちわびた。

と、書いてから2巻の奥付を見たら2007年7月。この3巻が今年だから4年半って富樫ってレベルじゃねーぞ!
GAは書いていたから、なんでこんなに長期間休載したんだろうなぁ。
ようやく連載再開したらしいので今度は長期休載しないで欲しい。
せっかくこの巻で物語が進もうとしているのだから。

3巻の感想だけじゃなくて作品について簡単に記しながら進めていく事にします。


童話風の旅人もので、中性的な雰囲気の女性が主人公、人語を話す人外の相棒がいる、という1巻の最初の方を見て、なんか「キノの旅」を彷彿とさせるなぁと読み始めたときは思ったりした。
ただ、キノは寓話性が強く、その上世界観が「国」単位で文明レベルが千差万別なので何でもありという作品なのに対して、こちらは都市と地方の文明レベルの差が多少大きいかなと思う点はあれど基本的には統一性があるし、何よりこちらの旅には目的がしっかりとある。

ざっくりいうと、旅人の「クロ」と、コウモリの「セン」は「魔女」によってセンはコウモリに姿を変えられ、クロは姿だけで無く黒い染みが全身を覆っていく状態にあり、自分たちを変えた魔女を探すあての無い旅をしているというのがこの物語の大枠。
物語初期で人造人間のニジュクとサンジュを連れる事になり、基本3人と1000匹(正確に記すとこうなる)の旅路を描いていく。

目的ははっきりとすれど、何のあても無い旅なので、村や町、道中や時には廃墟となった場所を舞台に4コマ形式という体裁は取りながら、1~2話ぐらいを一区切りに物語が進む。
あての無い旅なので本筋よりも道中や町でニジュクとサンジュに振り回されたり、旅路で会った人との交流だったりといったほうが多い。しかし目的はあくまで魔女探しなので、手がかりが無ければすぐ旅立つ。基本ショートストーリー仕立てなのはこのため。
ショートストーリーで舞台が中世を基調としつつ微妙に近代含む世界、作者の画風とどこか緩やかだがちょっと気の利いた物語展開から童話のような雰囲気を受ける。あくまで風味だけど。


と、まぁ作品についてはこの辺りにしておいて、1巻は普通に旅路、2巻ではクロの旅の始まりから何故棺を担ぐに至ったかまでが書かれていたところで、4年半ですよ。
連載も3年ぐらい止まってたみたいですね。
この巻も基本的にはあての無い旅路なんですが、少しずーつ物語が外堀から埋まって行き始めたかな?ってところですね。
主要キャラの過去話や「自分が見える場所」での対峙、魔女?の話など。
で、この巻のほんとのラストで一気に展開を見せるかってところでおあずけ。
仮に休載しなくても掲載誌の関係上刊行ペースが遅いのにこの引きはねーよ!
逆に言えば面白いので早く続き見せてください状態って訳ですが。
4巻が出るのはいつになるんだろうなぁ。

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SRO

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