【映画】グラン・トリノ 追記あり
2009年5月19日 映画クリントイーストウッドが最初から偏屈じいさん全開・人種差別的発言てんこもりな役を演じてるのを見たときにはどうなるのかと思ったけど、クライマックスまで見て、この映画すげーと思った。
シナリオ構造的には単純な部類。
妻に先立たれて愛犬以外に心を許さない(息子や孫にすら)、従軍歴を持ち職人としてかつて働いたとにかく自分のポリシーに反するものは許さない偏屈じいさんウォルト・コワルスキーが、自分の愛車、グラン・トリノを盗みに来た隣に住むアジア系移民のタオとの出会ったことにより、二人に思わぬ人生のきっかけを与える。
タオやその姉のスーなど隣の人々との交流に思わぬ楽しみを覚え、一方タオは何も踏み出せないでいた自分がウォルトとの交流で少しずつ変わっていく、という心の交流を描いたドラマ。
しかしウォルトには病魔が忍び寄っており、一方のタオには従兄とその仲間のチンピラたちがつきまとい、せっかく何も出来なかった状態から成長してきたタオの足枷のような存在になっていた。
度重なる嫌がらせに介入したウォルトだったがそれがよりタオ達への攻撃をエスカレートさせる結果となってしまう。
とうとう命の危険まで及ぼしかねない状況になり、ウォルトはある決意をした。何を自分がすべきかを。
これでストーリーのクライマックス以外大まかな部分は説明出来てしまうんですが、ストーリーのダイナミックな展開とかを味わうのではなく、やはり肝は二人の交流によるお互いの変化と、終盤「足枷」がエスカレートしてきたときに見せる、老人が若者に残すもの、という点に琴線がふれればもうこの映画最高です。
結局の所、この映画の宣伝に使われているコピー「俺は迷っていた、人生の締めくくり方を。少年は知らなかった、人生の始め方を。」これが全てを物語ってる気がします。
今年数本しか映画見てないんで比較するのもなんですが、トータルで見れば一番楽しめた映画でした。
全体的な盛り上がりや次どうなるんだろうというわくわく感はスラムドッグミリオネアのほうが上ですが、自分こういうヒューマンドラマに弱いのよー。
今度は天使と悪魔を見に行く予定。
こっちはエンターテインメント要素バリバリだろうから素直に楽しんでこようかと。
追記。
もうちょっと述べると真新しい要素というのは特にない。
偏屈老人が心変わりを見せてあることを行うという良くある構図。
ただ、終止徹底してその描き方が丁寧で、心変わりもまるで人格が変わったかのような豹変はなく、軽く揺れ動いた程度で進み、あざとい場面がほとんど無い。
結末への持って行き方もウォルトの病魔や神父との何度もの会話で上手く道を造っている。
その辺が自分にとってクリティカルだったのかなと思う。
全く関係ないが、字幕がかの有名な戸田奈津子だったんだけど、氏の評判はさておいてそれはいい。
だがエンドクレジットでかなりでっかい文字で「字幕・戸田奈津子」と挿入されたときはさすがにずっこけた。
主張しすぎだろ!
シナリオ構造的には単純な部類。
妻に先立たれて愛犬以外に心を許さない(息子や孫にすら)、従軍歴を持ち職人としてかつて働いたとにかく自分のポリシーに反するものは許さない偏屈じいさんウォルト・コワルスキーが、自分の愛車、グラン・トリノを盗みに来た隣に住むアジア系移民のタオとの出会ったことにより、二人に思わぬ人生のきっかけを与える。
タオやその姉のスーなど隣の人々との交流に思わぬ楽しみを覚え、一方タオは何も踏み出せないでいた自分がウォルトとの交流で少しずつ変わっていく、という心の交流を描いたドラマ。
しかしウォルトには病魔が忍び寄っており、一方のタオには従兄とその仲間のチンピラたちがつきまとい、せっかく何も出来なかった状態から成長してきたタオの足枷のような存在になっていた。
度重なる嫌がらせに介入したウォルトだったがそれがよりタオ達への攻撃をエスカレートさせる結果となってしまう。
とうとう命の危険まで及ぼしかねない状況になり、ウォルトはある決意をした。何を自分がすべきかを。
これでストーリーのクライマックス以外大まかな部分は説明出来てしまうんですが、ストーリーのダイナミックな展開とかを味わうのではなく、やはり肝は二人の交流によるお互いの変化と、終盤「足枷」がエスカレートしてきたときに見せる、老人が若者に残すもの、という点に琴線がふれればもうこの映画最高です。
結局の所、この映画の宣伝に使われているコピー「俺は迷っていた、人生の締めくくり方を。少年は知らなかった、人生の始め方を。」これが全てを物語ってる気がします。
今年数本しか映画見てないんで比較するのもなんですが、トータルで見れば一番楽しめた映画でした。
全体的な盛り上がりや次どうなるんだろうというわくわく感はスラムドッグミリオネアのほうが上ですが、自分こういうヒューマンドラマに弱いのよー。
今度は天使と悪魔を見に行く予定。
こっちはエンターテインメント要素バリバリだろうから素直に楽しんでこようかと。
追記。
もうちょっと述べると真新しい要素というのは特にない。
偏屈老人が心変わりを見せてあることを行うという良くある構図。
ただ、終止徹底してその描き方が丁寧で、心変わりもまるで人格が変わったかのような豹変はなく、軽く揺れ動いた程度で進み、あざとい場面がほとんど無い。
結末への持って行き方もウォルトの病魔や神父との何度もの会話で上手く道を造っている。
その辺が自分にとってクリティカルだったのかなと思う。
全く関係ないが、字幕がかの有名な戸田奈津子だったんだけど、氏の評判はさておいてそれはいい。
だがエンドクレジットでかなりでっかい文字で「字幕・戸田奈津子」と挿入されたときはさすがにずっこけた。
主張しすぎだろ!
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