きららじゃないほうのまんがタイムの看板作家の一人、むんこが描く夫婦物語の最終巻。

むんこの代表作は、もはやまんがタイムの顔といっても過言ではなくなった、天才小学生だけどどこか抜けてるところのある女の子が主人公の日常系4コマ「らいかデイズ」なんだけど、個人的にはこっちの作品の方が好きです。
いや、どっちも好きなんだけどどちらかを問われれば。

売れない作家で隙あらば酒やギャンブルに手を出す駄目亭主の夫・雄二と、八百屋でバイトしながら家計を支え亭主のケツをひっぱたく、快活な性格の妻・街子の夫婦生活を描いた、ラブコメ4コマ。

らいかデイズでもそうだけど、むんこはキャラの特徴を媚びない程度に上手につけて、それを相互作用をしっかり考えてキャラ群を動かすのが本当に上手い。
また、4コマの内容も緩急の付け方がかなり激しいけど、決して暴走はせずにしっかりコントロールしている。
だから笑いをベースにしつつも、たまには涙あり、シリアスありとしっかりと描きながら、4コマの形式を生かしている作家だと思う。

絵についてはカバーを見てくれればわかりますが、大分砕けた絵です。
下手というとちょっと違うと思うけど、少なくとも綺麗目の絵とは対極にある。

さて、作家の話で脱線したので作品に戻すと、2巻の最後で妊娠が発覚して、3巻は生まれるまでの日常を描いていて、順調にハッピーエンド・・・と思いきや(これ以上はネタバレになるので避けます)

決してべた甘なラブコメではないし、逆に喧嘩ばっかりのどろどろというわけでもない、この主人公二人ならではの夫婦愛というものをコメディベースできっちり書いている作品だと思います。

あとは、自分はむんこの作品はらいかデイズとこれしか読んでないので、他の作品ではどうなのか知りませんが、とにかく周りの人々が暖かい。
と、いっても決して無条件に優しいとかそういうわけではなくて、その人なりに主人公を想い、時に厳しさもあるけれど、なんだかんだで支えてくれている、そんな人々に囲まれて日々を生きていく。

決して裕福ではないというかむしろ貧乏だし、平坦どころかわりとテンパリ気味な日常だけど、見ているとなんだかんだで深い絆で結ばれてる夫婦なんだなーと読んでいて思います。

個人的には他人にも読むのを薦めたい、一押しの作品ですね。



全然関係ないけど、最近ゲーム音楽と漫画のレビュー、というには稚拙すぎる駄文ばっかり書いていて、MTG雑記というのが完全に薄れちゃってますが、今度は積んである小説に着手して、そっちの感想を書いていくと思うので、大会の日以外は完全にMTGと関係ないただの雑記を書く場所になってしまいそうです。
ご容赦。


ところで、今度の五城楼杯どうしよう?
やっぱパーツが他にないから逆境の中でも赤単使うしかないのかしら。

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SRO

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